論文掲載

こんにちは、福岡歯科大学のインプラント科です。

本日は当医局の講師である谷口祐介先生の、７月に出版福岡歯科大学学会雑誌にされた論文投稿を紹介します。

原著論文：訪問歯科医師に対してインプラント専門医による医療資源を届けるためのオンライン診療システム、テレインプラントケアシステム（Tele-Implant Care System: TICS)の開発

以下に概要を記します。

我々は「インプラント治療後に要介護となり通院困難となった口腔内トラブルを有する高齢患者に対して，インプラント専門医による医療資源（インプラントの知識と技術）を届けることは，インプラントが専門ではない訪問歯科医師のみの歯科訪問診療よりも，より多くの専門的な医療資源を患者に提供することが出来る」という仮説を立案し，その仮説の検証方法として遠隔地でも動画によりインプラント専門医が患者の情報を多く得ることが出来て，訪問歯科医師にインプラント専門医による医療資源を届けるためのオンライン診療システムの活用を試みた。本システムを使用することでインプラント専門医が通院困難な患者から得られる口腔内情報が，画像や文章のみの情報と比べてどの程度多くの口腔内情報を取得することが出来るか評価し，その結果,インプラント専門医が訪問歯科医師にどの程度正確に診断や治療方針などの医療資源を届けることが出来たかを調査したので，その調査結果について報告しております。