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読売新聞の取材を受けました

当教室の谷口講師が「健康長寿とインプラント治療」について読売新聞の取材を受けました。
この記事は2023年5月28日の朝刊に掲載されました。

 

記事の見出しは以下の通りです。
・失われた歯の機能回復について
・デジタル技術が進化 安全性の高いインプラント治療
・インプラントも歯周病と同じように骨がやせてしまうことがある。メンテナンスが重要
・全身の健康と密接に関係。確かな情報で最適な治療を

 

その中で「全身の健康と密接に関係。確かな情報で最適な治療を」について一部内容を紹介します。

「歯と口は、身体に必要な栄養を取り入れ、心身の健康を保つ重要な器官です。咬むこと=咀嚼(そしゃく)で、認知機能の低下を防ぎ、高齢期に保持している歯が多いほど健康寿命が長くなるという報告もあります。また、発音などの機能に重要な役割があり、美しい歯は見た目においても重要です。

口腔インプラント治療は、全身の健康と関係している口腔の機能を保つのに有用で、人生100年時代に健康長寿を目指す治療法とも言えます。その一方で、インプラント治療後に何らかの理由で歯科医院への通院が困難になる場合も考えられます。そのような状況になった場合は、かかりつけの歯科医院に問い合わせて訪問歯科診療にてインプラント管理を行ってもらえるか相談することも選択肢の一つです。

かかりつけ医が訪問歯科診療を行っていない場合や相談が難しい場合などは、東京医科歯科大学の戸原先生と共に、厚生労働科学研究費を用いた地域医療基盤開発推進研究事業「地域包括ケアシステムにおける効果的な訪問診療の提供体制などの確立のための研究」で、訪問インプラント治療対応医療資源マップ(http://www.swallowing.link/)を作成しています。

このマップを活用して、お住いの地域の訪問歯科診療でインプラント管理ができる歯科医院・歯科医師を検索していただくか、福岡市にお住いの患者さんは福岡市歯科医師会地域連携室に問い合わせることで訪問診療を行う歯科医院を紹介してもらうことが出来ます。

現在、福岡歯科大学咬合修復学講座口腔インプラント学分野では、インプラント治療に特化したオンライン診療システム(テレインプラントケアシステム:TICS)の構築を目指して臨床研究を進めています。インプラント治療が専門ではない歯科医師の先生方にもこのシステムを活用して患者さんの治療方針や環境を提供できるよう日々臨床研究を進めています。

期待される歯科インプラント治療ですが、リスクがゼロではありません。人工歯根のメーカーは世界中にあり、たくさんの種類のインプラント体が新たに開発され臨床応用されています。その一方で、インプラント体やそれらに対応するパーツなどが生産中止になる場合があり、その影響でインプラント上の歯を新たに製作することが困難になることもあります。

インプラント治療を検討する際は、インプラントとそれ以外の治療法、治療による効果やリスク、費用や期間などの情報を集めて、インプラントを施術する歯科医師やメンテナンスを担当する歯科衛生士らと良く話し合い、納得できる最適な治療を受けていただきたいと思います。」

 

今後も、国民の皆様の役に立つようなインプラント情報を発信していきます。